会長挨拶

一般社団法人日本心エコー図学会
第30回学術集会大会長 安河内 聰長野県立こども病院
循環器センター長兼
エコーセンター長

このたび、一般社団法人日本心エコー図学第30回学術集会を、松本市のキッセイ文化ホールにて2019年5月10日(金)から12日(日)の3日間の日程で開催させていただくことになりました。今回の開催は2009年に軽井沢で私の恩師でもあります里見元義先生が第18回学術集会を開かれてから長野での2回目の開催となります。また小児循環器領域の会長による開催としても2回目ということになります。このような貴重な機会を与えていただいた本学会のみなさまには心より感謝申し上げます。

今回の学術集会では「エコーで視る未来:Echo-vision for the future」というテーマを設定しました。 胎児から成人と発育―成長-成熟―老化する、生涯循環器学という観点から、心エコー図学という画像診断の果たすべき役割は何かをもう一度考えてみたいと思います。 先天性心疾患や虚血疾患、心不全を生じる心疾患などの「現在」の診断と治療だけではなく, 最新の画像診断法を駆使して、これから起こりうる「未来」の診断と治療が心エコー図法を用いてできないか、この学術集会で話し合えればと期待しています。 画像診断の技術自体についても、今までに見ることができなかった血流や心筋収縮などについて可視化できないか、または解析できるような画像技術の未来展望について医用工学と臨床医学の双方の立場から検討、議論していただければと考えています。

また最近のカテーテル治療の発達にともなう、適応、実施、効果判定のための最新の画像診断とそのモニタリングや治療の結果評価など、心エコーに期待される画像診断も変化してきています。 これらインターベンションを含む新たな治療における心エコーの未来像についても前方視的な議論が重要であると考えています。

現在から未来へ続いていく時間の中で、心臓疾患が変化していく様を、目に見える画像として観察できる「心エコー図」という方法を使ってどこまでの未来を視ることができるか、これが本学術集会のメインテーマであり挑戦です。学術集会の基本であるface-to-faceのhotなdiscussionを期待しております。

5月の松本は、北アルプスに残雪が残り、水芭蕉が咲く美しい季節です。多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。